WSLでuim-mozcを使う

をやってみた、というだけの記事です。

変更点は以下の通り。

  • 17.04 Zesty Zapusの代わりに、17.10 Artful Ardvarkを使う。
  • uimやmozcの設定まで行なう。

あと2週間とすこしで18.04 Bionic Beaver (LTS)が出るというこの時期は、タイミングとしては微妙なんですが、そもそもWSLのUbuntuで果たしてdo-release-upgradeできるのか、という不安もあり、やってしまいました。

以下、手順です。

/etc/apt/sources.list.d/artful.list を作成する。内容は↓の1行。

deb http://ja.archive.ubuntu.com/ubuntu artful main universe

/etc/apt/preferences.d/artful を作成する。内容は↓の7行。

Package: *
Pin: release n=xenial
Pin-Priority: 990

Package: *
Pin: release n=artful
Pin-Priority: 90

aptのキャッシュを更新してインストールする。

$ sudo apt update
$ sudo apt install -t artful uim-mozc

あらかじめAnthyを使うようにしていた僕の環境では、Mozcは有効になりませんでした。uimの設定をします。

$ uim-pref-gtk

このコマンドでuimの設定ダイアログが開きます。全体設定>入力方式の利用準備>使用可能にする入力方式>編集 を押すと、左側に"Anthy"と"Anthy (UTF-8)"があり、右側に"Mozc"があるので、"Mozc"を左側に移動させます。今回は更にAnthy2つを右側に移動し、Mozcだけが有効なようにしました。

OKを押して閉じます。

次にmozcの設定をします。mozcの設定ダイアログは

$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog

で起動できます。僕はDvorakJPを使っているので、DvorakJP用のローマ字テーブルをインポートします。またキー設定も適当に調整します。

mozcの単語登録は

$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=word_register_dialog

で、辞書ツールは

$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=dictionary_tool

で起動できます。

ここまで進めても、mozcが有効にならず、anthyが使われる場合があります。恐らく既に起動しているuimが設定を更新しないのだと思いますが、そういった場合、mikutter自体を含めて、すべてのXアプリケーションを終了する必要があるかもしれません。場合によってはWSLのコンソール自体も一旦閉じましょう。そうすれば有効になると思います。

これでmozcが使えます。

DvorakJP使いとしては、Anthyのローマ字テーブルカスタマイズは微妙で、「n'」で「ない」を入力するような一部のコンビネーションが効かなかったためにストレスがありましたが、mozcにはそういった制限はないため、これで完璧です。